こんにちは美容師歴30年のShinです。
「ショートヘアで縮毛矯正ってできるの?」と疑問をお持ちの方に、ショートだからこそおすすめの髪型をご紹介します。
縮毛矯正のメリット&デメリットから、料金や時間まで詳しく解説!ぜひ、最後までご覧くださいね。
1, 縮毛矯正とストレートパーマの違い
美容室によっては、「ストレート」って言っているけど「縮毛矯正」のことだったりすることも。
でも、厳密にいえば「ストレート」は薬剤だけで真っすぐにする施術です。
一方で「縮毛矯正」は薬剤だけでなく、ヘアアイロンで髪を伸ばす半永久的な施術になります。
ですから縮毛といえるほど、髪がチリチリ・うねっていたら「縮毛矯正」でないと真っすぐになりません。
1-1, 縮毛矯正のしくみ
髪の毛の内側には、水素結合やシスチン結合といった結びつきによって成り立っています。
結合によってあなたの髪質が保たれているとイメージしてください。
縮毛矯正の1剤(アルカリ性)は、その結合をいったん切ります。その後アイロンで真っすぐに伸ばすことによって、髪の毛を変化させます。
その作業のあと2剤(酸性)を塗布することによって、切れた結合をつなぎ合わせれば、変化した髪の毛を、形状記憶のようなストレートにすることができます。
【手順】
①1剤をつける。
②一度、薬剤を流す。
③ドライヤーで完全ドライ。
④ストレートアイロンでくせを伸ばす。
③2剤で固定する。
縮毛矯正をかけた直後は、すぐ弱酸性に戻らないためストレートが安定しませんので、髪の毛を耳にかけたり、ゴムで結んだりはしない方がいいです。
1-2, 縮毛矯正の所要時間
美容師さんの仕事スピード、毛量の多さ・長さ・くせの強さによって まったく異なります。
ロングヘアで多毛だったりすると、3~4時間かかることもあります。
逆に、ショートヘアで髪の毛が少ないくせ毛だと、2時間くらいで終わることも あるので、時間に余裕をもって予約しましょう。
くせ毛の種類によっては、薬をつけて長時間おかないと「うねり」が伸びないこともあります。
1剤でクセが伸びたら、シャンプー台で流しますが、そのタイミングでくわしい終了時間がわかります。
2, 縮毛矯正のメリット、デメリット
2-1, 縮毛矯正のデメリット
綺麗なストレートになる縮毛矯正ですが、デメリットをよく知ってから かけることも大切です。髪の毛のダメージをできるだけ少なくするためです。
- 髪の毛がすこし硬くなる。
- きちんとヘアケアをしないと傷みやすい。
- 本来の髪質が変わるわけではない。
1. 髪の毛がすこし硬くなる
縮毛矯正は高温でストレートアイロンをかけるので、 熱により髪のタンパク質が固まる「タンパク変性」という 現象がおきます。
たとえば、卵をフライパンで熱すると固まりますよね。
髪の毛もそのように硬くなっていきます。逆に、硬いからこそハリのあるストレートが 保てるともいえます。
2. ヘアケアをしないと傷みやすい
縮毛矯正した髪の毛は「アルカリ性」の水に弱く、シャワーや温泉水、プールの水などにも敏感に反応します。
でも、シャンプーはしないと行けないので、手触りの良いアミノ酸系のシャンプーを使うことをおすすめします。
アミノ酸というのは、もともと髪の栄養素(タンパク質)なので、洗うたびにダメージを修復しながら栄養を与えることができます。
3. 髪質が変わるわけではない
根元から生えてくる新しい髪の毛は、以前のくせ毛と同じように 生えてきます。
永久に真っ直ぐ髪が続くわけではありません。
ですので、縮毛矯正をくり返しかける方が多いのです。
かける頻度は、くせ毛の強さや個人のタイミングによりますが、頻繁にかける方で2~3か月に一度くらい、4~6か月に一度の場合もありますね。
2-2, 縮毛矯正のメリット
- ドライヤーをかけるのが楽になる。
- 美しいサラサラな手触りに。
- 若々しく見える。
- ツヤのあるヘアカラーの色が美しい。
1. ドライヤーをかけるのが楽になる
とにかく縮毛矯正をかけて2か月~2か月半くらいは、髪の毛が広がらないので セットをするのに時短になります。
2. 美しいサラサラな手触りに
ストレートになったことで美しいツヤがでます。手触りもサラサラなので、ずっと触っていたくなる感じです。
3. 若々しく見える
とにかく、若く見えます!
顔のまわりにくせがあると、実年齢よりも老けるので、前髪だけでも縮毛矯正する場合もあります。
4. ツヤのあるヘアカラーの色が美しい
まっすぐな髪の毛は、ヘアカラーの色があざやかに発色します。
くせ毛のせいで髪にツヤがないと、せっかくヘアカラーをしていても、本来の美しい色にはなりません。
ストレートになり髪の色がよくなれば、お肌の色つやまで美しく見えるようになります。
3, 縮毛矯正を活かした髪型
かなり強いくせ毛だと「ショートヘアにするのは難しい。」と思われがちですが、そんなことはありません。
最近の縮毛矯正は、毛流れをいかして柔らかくかけることもできます。ペッタンコでボリュームのない髪型ではなく、自然な丸みや流れをつくることも可能です。
3-1, ソフトな縮毛矯正で若見えショート
エレガントなショートヘア、若くみせたい方におすすめの髪型です。
このような 髪型の場合、自然な流れがでるようにソフトにかけます。
- 縮毛矯正は弱めにかけるので、髪への負担が少ない。
- ボリューム感をキープしやすい。
- ドライヤーの時間が短い。
3-2, 丸みのあるグラデ―ションボブ
丸いシルエットを活かしたショートボブの一種です。後頭部のボリュームが上品な大人の雰囲気にしてくれます。幅広い層の年齢にあいます。
- サイドが長めなので、ショートでも短すぎず挑戦しやすい。
- 後頭部にボリュームが出せる。
- 頭の形がよくみえて、小顔効果がある。
3-3, カッコいい前下がりボブ
前髪がなく、外ハネっぽい髪型はクールで知的な印象を与えます。 30~40代くらいの女性に向いています。
- ボブなので縮毛矯正が長持ちしやすい。
- 適度な重みがくせ毛を抑えてくれる。
- ドライヤーとワックスで仕上げが簡単。
3-4, 上品で人気のひし形ボブ
安定感のひし形ボブです。頬骨にかかる長めの前髪がエレガントで、長さ設定が首を細く美しくみせています。
- 丁度お手入れしやすい長さ。
- ボブなので縮毛矯正が長持ちしやすい。
- 毛先に自然な丸みができる。
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4,縮毛矯正の料金は?
相場は20,000~30,000円くらいです。ご存知のとおり美容室、場所によって 値段設定はさまざまで、もっと高い美容室もあります。
料金が高いお店というのは 、技術力、髪質診断、高価な薬剤の使用など、すべてに関して自信がありクオリティ が高い傾向にあります。
たとえば、しっかりとした縮毛矯正の講習を受けていて、症例件数が多いとか、くせ毛の種類に対応できる薬剤が そろっているとかのことです。
参考にしやすいのは、美容室のホームページや美容師のインスタグラムなどで縮毛矯正を得意しているなどです。検索例:「美容師 縮毛矯正」など
また、縮毛矯正とくせ毛を熟知しているような説明があると、よりよい技術を提供してもらえる希望がもてますよね。
縮毛矯正の症例数が多く、写真があるとすこしは安心できますし、人は何かしらの実績があれば、アピールするものですから。
5, 縮毛矯正をかけない選択
1、「できれば縮毛矯正をせずになんとかしたい。」という方は、美容師さんに相談してくせ毛を活かす髪型を一緒に考えることもできます。
カットでくせを活かした場合は、ドライヤーのかけ方とスタイリングの方法を担当してくれた美容師さんに、しっかり教えてもらいましょう。
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2、ストレートアイロンでクセを伸ばすことも検討してみてはいかがでしょうか?少し練習が必要かと思いますが、縮毛矯正を躊躇しているのであれば、試す価値はあると思います。
いづれにしても、くせ毛というのは湿度など、気候に左右されるので、1・2で無理なら、前髪だけの縮毛矯正をかけてみるのもありです。
髪全体に縮毛矯正をするよりも、料金・時間は少なくてすみますし、ハードルも高くないと思います。
6,縮毛矯正を活かした髪型:まとめ
先ほどいいましたが、縮毛矯正をかけると髪が乾燥しやすくなりますので、シャンプーやトリ―トメントなどのケアをしっかりしてください。
また、シャンプーの後は、タオルにくるんだまま放置せず、コームで真っすぐにとかしておくと綺麗に乾かすことができます。
なるべく早めにドライヤーをかけることも、切れ毛やダメージ防止になります。
以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。