くせ毛に悩む方にとって、うねりや乾燥は日々のスタイリングで避けられない問題です。
特に、湿気や乾燥した季節には、髪が広がりやすく、まとまりにくくなります。
そんな時に頼りになるのがヘアマスクです。
ヘアマスクは髪に深い潤いを与え、 まとまりやすくするための重要なアイテム。
こんにちは。美容師歴30年のShinです。
この記事では、くせ毛に効果的なヘアマスクの選び方と、おすすめのアイテムを紹介 しながら、使い方のポイントも解説します。
くせ毛のケアをより効果的に行うための ヒントを得て、髪をしっとりと美しく保ちましょう。
1 知っておきたいヘアマスクの知識
はじめに、ヘアマスクの成分で気にした方がいいことがあるので少し説明します。
実は、多くのリンスやコンディショナー、ヘアマスク には「カチオン」という成分が含まれています。 髪のコーティング剤です。
髪の毛をツルツルにしてくれ、手触りが良くなるので、柔軟剤にも使用されています。
この「カチオン」は陽イオンの界面活性剤で、ヘアマスクが髪に付着しやすいということから配合されています。
でも、実際は刺激が強く、肌荒れやかぶれ、薄毛などの原因になったりします。
このような情報はあまり多くの人には知られてないかもしてません。
「カチオン」は毛穴を塞ぎやすく、髪の成長を妨げるので髪のハリコシが失われ、 くせ毛のうねりを強くしてしまうんです。
これらの成分が配合されたものは、一時的に サラサラな手触りになりますが、長時間持つわけではありません。
時間の経過とともに、キューティクルと一緒に剥がれてしまします。
シャンプーでは完全に落ちないものなので、結果としてダメージが進み、白髪や抜け毛、うねりを起こす原因になります。
長期的に考えると、 髪や頭皮にやさしい天然由来成分が多く処方された ヘアマスクが断然いいということになります。
1-1 ヘアマスクの役割と効果
ヘアマスクはダメージ補修効果が高く、集中トリ―トメントとして 、週に1回や2回などスペシャルケアに使用します。
髪内部に浸透し、うしなわれた水分や油分をおぎない、 ゴワつく髪をしっとり落ちつかせます。
さらに、髪の表面を保護することで、 手触りやツヤを与えます。
2 ヘアマスクの選び方のポイント
ヘアマスクは水・カチオン・シリコン・オイル・保湿剤・防腐剤・香料などで 構成されています。
水以外は、ほとんど添加物なのでヘアマスクを選ぶときは、できる限り、これらの配合が少ないヘアマスクを選ぶことが大切。
2-1 くせ毛のダメージに合わせた成分選び
「ダメージ修復成分」
ケラチン・ヘマチン・大豆たんぱくなど
髪の毛にハリ・コシを与えるアミノ酸がたっぷり含まれています。
ダメージした髪にはこれらを補うことで、 補修し髪を強くします。
「天然由来オイル」
スクワラン・ホホバ種子オイル・シアオイル・アルガンオイルなど
大切なことなのでくり返しますが、ヘアマスクの多くには、シリコーンやカチオンなどのコーティング剤がダメージを起こす原因になるといいました。
ですので、自然由来成分100%のオイルができるだけ配合されたヘアマスクを選びましょう。
天然のオイルは、髪に馴染みやすく、ツヤと潤いをあたえます。また、空気にふれても酸化しずらいので長期間保存が可能です。
「パサつきには保湿成分」
コラーゲン・セラミド
髪は、ケラチン・CMC(油分)・水分で構成されていますが、傷んだ髪には水分が不足しています。水分量を維持し、つねに補うことが必要です。
「抗酸化作用」
フラーレン・γ-ドコサラクトン髪もお肌も老化します。お顔のエイジングケアと同じようにケアが大切。
✅ パサついて傷んだくせ毛には、以上のような成分が配合されているヘアマスクを 選びましょう。
3 おすすめのヘアマスク3選
できる限り、コーティング剤少なく、自然由来の成分が配合されたヘアマスクを厳選しました。くせ毛が最も落ち着き、お手入れがしやすくなった順にランキングしました。
No.1 アマトラ クゥオ コラマスクC
髪の純粋な美しさの密度を引き出す、頭皮と髪の本質的なケア。
年齢による衰えや、ヘアカラー・パーマなどの傷みで、流出したタンパク質をおぎないます。
修復された髪には ハリやコシが生まれるので、くせ毛がストレートに伸びやすくなるのがおすすめポイント!
くせ毛の伸びがよければツヤが甦りますし、白髪染めの髪色も綺麗に見えるようになります。
シャンプーとセットで使うとより、効果が高まります。
シリコンフリー・パラベンフリー・合成着色剤フリー
柑橘系ベルガモットの香り。
- 白髪予防・ダメージ補修
- カラーやパーマの残留アルカリを除去
- 根元をふんわりと仕上げ、サラッとまとまり
No.2 アルピジョン イオン ヘアエマルジョン
「ミネラルイオン還元水✖美容成分」というスキンケアと 毛髪化学をベースに作られたプロ仕様のヘアマスク。
化粧品ブランドだけあって、美容液成分がたっぷり配合され、酸化(老化)から髪肌を守ります。
髪の内部にすばやく水分・油分が浸透し、毛先までしっとりなめらかに 補修。
こちらのシャンプーもおすすめですが、ヘアマスク単品でも十分潤いを感じられます。
洗い流さないヘア―トリ―トメントとして、ドライヤー前の濡れ髪につけてから乾かせば、毛先までしっとり落ち着きます。
ラベンダー、ローズ、レモングラスの香り
防腐剤フリー・無鉱物油・石油系成分フリー・合成香料フリー・合成着色剤フリー ノンアルコール
- ダメージ補修
- 髪と肌のエイジングケア
- イオン水によるやさしい洗浄処方
No.3 ザ パブリック スーパーポジティヴ 精油ヘアマスク
【2021年MOREベストコスメ下半期】ヘアケア賞 トリ―トメント部門第2位
独自の美容成分が、潤いを持続的に髪深部まで届けるので、ダメージを受けたギシギシ髪をつるんと なめらかに。
傷んだ髪に溶け込むように密着、週に1~2度の使用でしなやかさをキープ。
シャンプーの後、毛先を中心に3~5分ほど置いたら、十分にすすぎます。
自然由来のリッチな植物オイルで集中補修。
ノンシリコン・天然由来成分98%・100%精油調合
シトラスウッディの香り。
- ポジティヴになる100%精油の香り
- 髪の指通りの悪さ・絡まりを改善
- 5種類の植物バターがダメージを補修
4 ヘアマスクの使い方と頻度
週に1~2回の集中トリ―トメントとして使うことが多いヘアマスクですが、ダメージ度合いにより、回数や使い方を工夫することができます。
4-1 効果を引きだす使い方
シャンプー後に水分をよくしぼり、適量を髪につけたらやさしく髪に揉みこんで ください。
髪全体に行き渡るようにコームでとかすのもいいと思います。
できれば3~5分程度そのまま置いて浸透を待ってから、よく洗い流してください。
更に、ヘアマスクが効果を発揮するためには、ヘアマスクとセットになっているシャンプーを使う浸透力があがりやすくなります。
4-2 ダメージに応じた使用頻度
ほとんどのヘアマスクは週に1~2、集中トリ―トメントとしての表記があります。
でも、パーマやカラー、ヘアアイロンの使用などで、髪がゴワついていたり 絡まるほど傷んでいるのであれば、週2回以上の使用でも問題ありません。
惜しまずに使ってください。 また、縮毛矯正をしているくせ毛レベルの方も同様です。
5 ヘアマスクと併用したいくせ毛ケアアイテム
ヘアミルクのようなものを想像されるかと思いますがこういったタイプは、ヘアマスクの後に使うには重たくなりすぎます。
ベタつくことなく、毛髪補修、水分量の維持をしてくれるローションタイプのトリ―トメントがおすすめ。
もともと、髪の毛は約80%のタンパク質と約5%のCMC(細胞膜複合体脂質)、約12%の 水分で構成されています。
ダメージした髪はCMCの量がすくなく、疎水性(水をはじく)効果が ありません。
ということは、ダメージケア成分より先に、水を含むのでケア成分の効果が薄まります。
ハリコシがなくなったり、髪が乾きにくいのはそのためです。
CMCという成分のトリ―トメントと併用すると、ダメージ改善に効果的です。
- タンパク質の補修
- CMCの補給と補修
- 水分補給
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毎日、ドライヤーの前にCMCを補充しつづけることで、パサつぎ やゴワつきがしなやかな艶髪を手に入れましょう。
6 くせ毛に効果的なヘアマスクの選び方:まとめ
今回ヘアマスクについて解説してきましたが、それ以外のアイテムでくせ毛への アプローチをすることもできます。
また、くせ毛の場合パーマカラーだけではなく、ヘアアイロンでのダメージも ありえますよね。
そのあたりを解説した記事が以下になります。
くせ毛傷んで硬くなる髪を柔らかくする6つの方法を美容師が解説
興味がありましたら是非、ご覧ください。