こんにちは美容師歴30年のShinです。
髪の「ハチ張り」や「毛量が多い」といったお悩みをお持ちの方は、適切なヘアケア商品とその効果的な使い方を知ることで、髪の広がりやボリュームを抑えることができます。
本記事では、これらの悩みに対応するおすすめのヘアケア商品と、その効果を最大限に引き出す方法について詳しく解説します。
1. ハチ張り&毛量多い髪の特徴
1-1 ハチ張りとは?
頭の側面が張り出している形状をいいます。
そのため、ハチ部分だけ根元が立ち上がりやすく、髪型が膨らみやすくなる原因となります。
ハチ張りを目立たなくするには、ボリュームを抑えるための正しいヘアケア を知っておくことです。
また、頭が大きく見えやすいので 頭の形にあった髪型を選ぶことも重要です。
ハチのハリ感を目立たなくするスタイリング剤で、セットをすれば このように膨らみを減らすことができます。
1-2 毛量が多い髪
髪が多いといっても、さまざまな髪質があります。
- くせ毛で膨らむ髪質
- 髪が太くて硬い
- 縮毛で髪が広がる
- 髪が密に生えている
大きく分けるとこのようになります。
くせ毛で膨らむ髪質
髪にくせ毛やうねりがある方は、シャンプーしているときは あまり髪の多さを感じないのに、ドライヤーで乾かし始めると 急に髪が膨らんでボリュームが出るという状態です。
髪が太くて硬い
髪の毛1本1本が太い場合、キューティクルが厚く、髪内部の タンパク質や水分を含んでいます。
そのため、シャンプーや スタイリング剤の消費が早く ドライヤーの時間もかかります。
縮毛で髪が広がる
毛のちぢれによる膨らみから、毛量の多さが目立ちます。
縮毛で髪が太いという場合には、まとまりにくい、 スタイリングが難しいなどの問題があります。
髪が密に生えている
髪の毛はひとつの毛穴から3~4本ほど生えています。
「密」というのは、その本数が多いということです。
とくに、 1本1本が太くて密に生えていれば毛量が多いです。
シャンプーやドライヤーの時間がかかると感じるでしょう。
2. ヘアケア商品の選び方
髪の毛をすばやくボリュームダウンさせるには、ヘアケア剤の選び方は 重要です。
どんなものを選ぶかによって髪のあつかいやすさに 違いがでます。
2-1 保湿効果の高いシャンプー
アミノ酸系やオイル配合の製品を選ぶと、髪の広がりを抑える効果があります。
とくに「アミノ酸系の洗浄成分」を選びましょう。
「アミノ酸系」というのは 刺激性が低く、頭皮にやさしい洗浄成分です。
アミノ酸自体に、髪ダメージを補修する効果があります。
だから、毎日シャンプーするだけで、これ以上ダメージを与えなくすることができます。
一般的にシャンプーというのは、泡立ちや手触りを良くするため、複数の洗浄成分からできています。
「アミノ酸」以外にも硫酸系・スルホン酸系といった、洗浄力や刺激が強いものと混ざっているので、注意が必要です。
2-2 重めの質感のスタイリング剤
シアバターやミツロウなど濃厚な、髪をしっとりまとめるバームワックスがおすすめです。
シリコンや科学的な、一時的に手触りを良くするコーティング剤ではなく、自然由来の植物オイルは肌にやさしく、ナチュラルなツヤと適度な重さを与えます。
3. おすすめのヘアケア剤3選
「ハチが張っている」「毛量が多い」方のヘアケア剤は、髪のまとまりが よく、長時間ヘアスタイルをキープしやすいものでなくてはなりません。
また、髪や肌、頭皮にもやさしいアイテムを厳選しました。
3-1 しっとりまとまるヘアオイル
ヘアオイルを使っている方は多いと思います。
でも、シリコンなどの コーティング剤は一時的な手触りはいいのですが、髪に吸着し シャンプーしても完全に落ちないのです。
ずっと使っているとキューティクルに張り付いて、いづれ剥がれてしまいます。
つまり、シリコンはキューティクルを剥がすのです!
長い目で見れば自然由来のヘアオイルの方が ダメージを進行させないということ!
そこでおすすめなのは「ルベル Moii(モイ)ヘアオイル」
- 自然由来成分100%
- シリコンフリー
- パラベンフリー
- 合成着色剤フリー
- ほぼ非石油系成分
さらりとしたテクスチャーなのに、髪につけるとしっとり滑らかな ツヤ髪に。
アボカドオイル・バオバブオイルなど高い保湿の「エモリエント効果」を発揮します。
エキゾチックフローラルの香りに癒されます。髪や肌、ネイルまでマルチな美容オイル。
自然由来100%!ルベル Moii(モイ)バーム&オイルの香りと効果を徹底レビュー
3-2アミノ酸系シャンプー
「アミノ酸系シャンプー」という表示はよく目にすると思いますが、 実は「アミノ酸系」と成分表に書いてあっても鵜呑みにしないでください。
洗浄成分は、ふつう数種類でできており、「硫酸系・スルホン酸系」などの 脱脂力が強く、頭皮や髪に刺激が強い物とミックスでつくられています。
泡立ちを良くし、大量生産できるからです。
ほんとうに良いシャンプーは「硫酸系・スルホン酸系」などは使用されていません。
髪に刺激の少ない「アミノ酸」を たっぷりと配合しており、髪を柔らかくし広がりを防ぎます。
関連記事:「アロマのやさしさシャンプー」を3カ月試した結果!くせ毛や乾燥肌の救世主?
3-3 シアバター配合のヘアバーム
シアバター配合のバームは、保湿力が高く、傷んだ髪をケア します。
また、仕上がりは重めの質感で、髪の広がりを抑制します。
一日中しっとり感が長持ち、髪につけるとベタつきはありません。
中でもとくに、しっとり落ち着くのは「プロダクト」です。
人気のプロダクトヘアワックスを美容師がレビュー!バームの使い方
4. 効果的なヘアケア剤の使い方
やってはいけないことに気をつけて使うことが重要です。意外に 知られていないこともあるので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
4-1 トリ―トメントの使い方
正しいトリ―トメントのつけ方は、地肌につけないことが大事です。
トリ―トメントにはシリコンやコーティング剤が配合されていることが多く、頭皮に吸着すると、どんなに洗っても落ちずに毛穴を塞いでしまいます。
毛穴の内側では、私たちが睡眠をとっている間に 髪にツヤを与え、頭皮を潤す、自然のオイルがでています。
そのオイルが出るのをコーティング剤が塞ぐんです。
ショートヘアでつけ方が難しいという方は、あたまを左に倒したままトリ―トメント剤をつけ、シャワーで上から流せば根元に流れる心配がありません。
右半分も同様に毛先にトリ―トメントを付け、あたまを右に傾けたまま、シャワーを上から流してみてください。
4-2 ヘアオイルの使い方
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少し工程が長いようにも見えますが、実は髪をボリュームダウンするのに 便利な方法なので、お試しくださいね。
- 適量を手のひらに取る
- 手ぐしで髪に指を通す
- 後ろから前へ
- 反対に、前から後ろへ
- 整えて完成
1, 手に取った後、両手の平をあわせて指先までオイルを伸ばします。
指と指のあいだにもキレイにつけます。
2,3,4, 手をコームの代わりのように使います。
後ろから前に手ぐしを通すときは、下を向いて後頭部まん中からサイドまで、指を下ろしていきます。
2~3回やったら、逆に、顔を上げてオールバックにする感じで 前から後ろへ、2~3回指を通します。
このくらいしっかりやれば、まんべんなくヘアオイルが 付くので、ボリュームが出にくくなります。
5, 最後に好きな方向に髪を整えて完成です。
このほかハチ張りの対処法を別の目線で解説しています。
髪の毛のハチ張り&毛量が多い人必見!膨らむ髪をぺったんこにする6つの対処法
5. 日常で気をつけるべきヘアケア
ヘアケアはあなたに合ったシャンプーやトリ―トメントを 選ぶだけではありません。
意外にちょっとしたことで、髪の毛を 傷つけているかもしれません。
もしも「知らなかった!」ということが あれば参考にしてくださいね。
髪の毛のハチ張り&毛量が多い人必見!膨らむ髪をぺったんこにする6つの対処法
- シャンプーのし過ぎに注意
- 髪を引っ張らない
- タオルドライのあとは必ず髪を梳かす
1 シャンプーのし過ぎに注意
頭皮の皮脂はアレルゲンや紫外線から頭皮を守っています。
また、トリ―トメント剤やスタイリング剤が毛穴に侵入するのを 防ぐ役割もあります。
毛穴を清潔に保つことは大切ですが、シャンプーし過ぎは 皮脂をとり過ぎによる皮膚の炎症や乾燥を起こしやすくします。
頭皮下には「皮脂腺」という皮脂をつくりだす場所があるのですが、シャンプーの回数が多いと、脂をとり過ぎてしまい「皮脂腺」から作られる脂が増え、逆に頭皮がベタつきやすくなってしまうんです。
結果、ドライヤーで乾かしてもなかなか髪が乾かず、時間がかかってしまうことに。
2 髪を引っ張らない
濡れ髪のときに強く引っ張ると、髪はゴムのように伸びてキューティクルを傷つけてしまいます。
キューティクルが 整っていないと、髪内部のタンパク質や水分の流出がおこり、パサつきや膨らむ原因にもなります。
タオルドライの際もゴシゴシこすらずに、やさしくタオルで挟んで 水分をとってください。
3 タオルドライのあとは必ず髪を梳かす
タオルドライをしてから、クシャクシャのまま放置すると 根元が立ち上がった状態で乾いてしまいます。
10~15分くらいでも油断してはいけません。
粗めのコームで根元から毛先まで、下へ向かってとかして おくとハチ部分の膨らみが少なくなります。
まとめ
「ハチが張っている」「毛量が多い」方へおすすめのヘアケア剤と使い方を解説してきました。
髪に必要なアイテムは、ほぼ毎日使うものなので、キチンと選んで使いましょう。
大切なことなので、繰り返しになりますが
「シリコンなどの コーティング剤は一時的な手触りはいいのですが、髪に吸着しシャンプーしても完全に落ちないです。ずっと使っているとキューティクルに張り付いて、いづれ一緒に剥がれてしまいます。」
長い目でみれば、コーティング剤を配合していないものを使う方が、ダメージがすくないということです。