こんにちは美容師歴30年のShinです。
今回は、白髪を自然に目立たなくする【白髪ぼかし】を解説したいと思います。
*ハイライトを最小限に抑え、明るく見せる方法でやる。
*やっぱり気になる「白髪染め」も同時に染める。
ハイライトは少量入れるだけでも、効果的に髪を明るく見せることが可能です。
一般的な白髪ぼかしは、ハイライトで白髪と黒髪の段差をなくし、グレージュやベージュなどを重ねるので、結局のところ根元の白髪は目立ちます。
だから、白髪もキチンと染める「白髪ぼかし」をやります。
お客様のご要望により「ハイライト有り」「ハイライト無し」の白髪ぼかしもできますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
今回は、髪全体の約40~70%白髪の方が対象になります。
1【白髪ぼかし】やり方の手順
1, 白髪をぼかすために、黒髪にハイライトを入れます。
2, 根本は白髪染めを行います。
3, 「1」と 「2」が染まったら、シャンプーで流します。
4, ハイライト部分に、グレージュなど好みの色を塗布します。
5, 色が染まればシャンプーで流して完了です。
「1」のハイライトはブリーチになりますので、一度シャンプーする必要があります。
普通の白髪染めより一つ工程が増えますが、艶と透明感のある仕上がりになります。
1-1 【白髪ぼかし】ハイライト有りのデメリット
白髪をぼかすために、ブリーチ剤を使用するため、髪へのダメージはあります。
- ハイライト部分だけ白髪が染まらない。
- 退色したときに思ったより髪が明るい。
- 髪へのダメージがおきやすい。
白髪より黒髪の方が多いと、ハイライトの枚数が増えるので 、ブリーチ剤によるの負担が大きいです。
1-2 【白髪ぼかし】ハイライト有りのメリット
髪の毛は明るくなればなるほど、オシャレな髪色のバリエーションが 広がります。
他にもこんなメリットがあります。
- 白髪染めにはない明るい髪色ができる。
- ぼかしが入るので、白髪が伸びても目立ちにくい。
- 白髪染めのような赤味をとることが出来る。
- オシャレで明るい色味を楽しめる。
ハイライトで脱色した後に、グレーやアッシュ、ラベンダーなど柔らかい髪色にできるのが大きなメリットです。
ハイライト部分は退色しやすいですが、グレー系(グレージュ)の色をのせれば、色が抜けても透明感がのこります。
*【白髪ぼかし】は美容室によって定義がそれぞれに少し違います。
2 ふつうの白髪染め
通常の白髪染めは、白髪をきっちり染めるのでツヤツヤになりますが、どうしても暗い髪色になります。
新しく【生えてきた白髪】と【暗い髪色】がくっきりするので、頻繁に白髪染めをする必要があります。
2-1 ふつうの白髪染めデメリット
- 伸びてきた白髪が目立ちやすい。
- 白髪染めの頻度が高くなる。
- 重たいヘアスタイルに見えがち。
- 暗い印象になりやすい。
- 髪色を楽しめない。
- 明るい髪色にできない。
白髪染めをしたばかりの髪は、ツヤがあり美しいですが、やはり根元の白髪が 目立ちやすいというのが欠点になります。
2-2 ふつうの白髪染めメリット
- 髪のツヤが美しい。
- ダメージが少ない。
- 染めた部分の退色が少ない。
- 清楚、上品に見える。
白髪染めを根元だけ(リタッチ)する場合は、毛先を染めないので、 ダメージは少なくて済みます。
逆に、根元も毛先も同時に染めている場合は 、髪に負担をかけるので、傷みはすすんでいきます。
毛先のカラーと同時に美容室での トリ―トメントが必須です。
3 白髪ぼかしハイライトブリーチ無し
【白髪ぼかし】についてこんな疑問はありませんか?
「でも、生え際やてっぺんの白髪は染まらないんでしょ?
やっぱり目立つんじゃない?」
結論からいうと、カラー剤を調整することで、白髪を染めつつ、オシャレな 【白髪ぼかし】ができます。
3-1 白髪染め+ハイライト無しのデメリット
- まだ白髪が少ない人にはできない。
- かなりのハイトーンにはならない。
白髪が数本しかない場合には、ハイライトを髪全体に入れて、 ベースの髪を明るくしないといけません。
40~50%以上の白髪がある方が ハイライト無しの【白髪ぼかし】ができます。
あとで、画像とともにご覧になれます。
3-2 白髪染め+ハイライト無しのメリット
- 白髪染めと同じで、時間がかからない。
- 白髪染めと価格があまり変わらない。
- 赤みのないクリーミーなブラウンにできる。
- ハイライトがないのでダメージが少ない。
- くせ毛を柔らかく見せてくれる。
ダメージが少なく、時間も料金も変わらずできるのは嬉しいですよね。
ふつうの白髪染めをすると髪型が重いイメージですが、髪色が変化することで、自然なヘアカラーに仕上がります。
4 白髪の分量べつに【白髪ぼかし】で染めたら
白髪を薄く染めながら、ハイライト無しの【白髪ぼかし】をします。
プロセスは、❶を根元❷を毛先の順番で塗布していきます。
❶ 根元: 白髪染め+ファッションカラー
❷ 毛先: ファッションカラー100%
白髪の分量やくせの強さ、太さや細さにより、配合を調整して おくすりを調合します。
*どんな色に染めようと、白髪が伸びるスピードは同じです。
薄い色味で明るく見せるから、目の錯覚で白髪が目立たないということです。
4-1 白髪が約40%の【白髪ぼかし】ブリーチ無し
Bforeは、前に白髪染めをした毛先が、色が抜けて白い毛が目立っています。
根元にには、6割くらいの色素が付いており、白髪をぼかしています。
色味はアッシュ系ファッションカラーで染めているので、オレンジ味がなくなりました。
4-2 白髪が約50%の【白髪ぼかし】ブリーチ無し
半分が白髪なので、根元は「白髪染め1:ファッションカラー5」の割合で染めています。
毛先は完全なグレー系ファッションカラーのみを使用しました。
毛先の白髪とグレージュが上手く混ざり、透明感がでました。
こちらも6割くらいの色素が根元に入っています。
4-3 白髪が約60%の【白髪ぼかし】ブリーチ有り
ブラウンの白髪染めをした髪(Before)は、オレンジ色に退色していました。
表面の中間から毛先だけに、ハイライトを細かく入れ、グレー系の色を被せています。
根元は、白髪染め(ブルー)とオシャレ染め(グレー)を1:1で、白髪を
ぼかしています。
4-4 白髪が70約%以上の【白髪ぼかし】ブリーチ有り
前に、ブラウンの白髪染めをしたbeforeは、オレンジ色に退色していました。
ベリーショートなので、えりあし以外の部分にハイライトを入れています。
根元の白髪は、白髪染め(ブルー)とオシャレ染め(グレー)を1:2にし、白髪をぼかすことができました。
5 白髪ぼかしを長持ちさせるヘアケア4選
白髪ぼかしは、ふつうの暗い白髪染めよりも染まりが薄いので、 カラーの退色を防ぐケアが重要になります。
5-1 カラー用シャンプーを使う
今回の【白髪ぼかし】は、赤みをとることができるので、透明感と 髪色の変化を楽しむことができます。
とはいえ、ヘアカラーをしている以上、 退色を防いでくれる成分配合の シャンプーを使うと色持ちがいいです。
「くせ毛の白髪染め」のダメージケアおすすめサロンシャンプー4選の記事、興味のある方はぜひご覧ください。
5-2 ドライヤーの前にはCMC(トリ―トメント)を補う
ヘアカラーをしているとダメージはつきものですが、ドライヤーの前に 付けるトリ―トメントによって、髪色を長持ちさせ、ダメージを軽くすることが出来ます。
カラーをしていても、しなやかでまとまりのある髪でいたいですよね。
それには、トリ―トメントの中にCMCという脂質が配合されていることが重要です。
あまり聞く成分ではないかも知れませんが、美容室ではダメージケアに使用しています。
くせ毛で白髪染めの髪に艶がないとお悩みの方は、CMC配合のトリ―トメントを使用してください。
5-3 ヘアオイルでカラーの退色を防ぐ
髪の毛は紫外線やエアコンの空調から、ダメージを受けます。
紫外線はヘアカラーの退色を早くしますし、エアコンは地肌と髪の毛を乾燥させます。
頭皮にやさしい自然由来の ヘアオイルを使用して、髪を守りましょう。
5-4 バームワックスでツ艶とまとまりを与える
くせ毛の欠点は、広がりやすい、うねりが出る、艶がないことです。
まだ、バームワックスを使ったことがない方は、絶対に一度は ためして欲しいです。
セット力はありませんが、 髪を毛先まで柔らかくまとめ、くせ毛のボリュームを抑えます。
白髪染め×くせ毛を活かす髪型|白髪染めのダメージも改善したい! の記事で、ヘアケア剤をご紹介しています。 (シャンプー、ヘアオイル、ワックスなど)
【白髪ぼかし】ブリーチやハイライト無し:まとめ
髪のダメージを抑えながら白髪ぼかしをする方法いかがでしたでしょうか?
- 白髪染めと工程が同じで、時間がかからない。
- 白髪染めとほぼ、価格も変わらずにできる。
- 赤みのないクリーミーなブラウンにできる。
- ハイライトがないのでダメージが少ない。
- ゴワつく、くせ毛を柔らかく見せてくれる。
白髪染めをファッションカラーのように、お洒落に 明るくカラーを楽しんでいただきたいと思います。
時間とコストがほとんど変わらないので、チャレンジしやすいですよ。
これで以上になります。