パーマで髪が傷んでしまうと、どうしていいのか悩んでしまいますよね。
正直、すぐに改善するというのは難しく、少しずつ切りながら治していくしかありません。
とはいえ、傷んだ髪を切って短くなるのも残念なので、30年間の美容師経験を活かして、パーマの傷みによる対処法をご紹介します。
具体的には
- パーマでのダメージ専用トリ―トメント
- サロンケア級シャンプートリ―トメント
- ダメージを改善する炭酸シャンプー
を使用します。
「どんな トリ―トメントをしても効果がない!」という方は是非参考にしてくださいね。
もしも、くせ毛のパーマカラーで、髪が硬くなってゴワついているという方は、【くせ毛】傷んで硬くなる髪を柔らかくする方法を美容師が紹介します。をご覧ください。
目次
1・パーマで髪が傷む原因は?
1ー1・美容室でのパーマのかかり過ぎ
パーマの1剤の中には浸透をよくするため 「アルカリ剤」が入っていています。
健康な髪の毛は「弱酸性」なのですが、パーマが終わったときにまだ、アルカリが残留しています。
髪の毛に残った薬剤はシャンプーしても落ちないので、それがきっかけとなり、やがて髪質が硬くなってパサつきます。
だから、髪に薬剤がのこらないようなパーマをかける。
美容室での施術次第ということになります。
でも、すでに「パーマをかけたら傷んだ!」となった場合、すこしでも髪の手触りを改善するシャンプーやトリ―トメントがあります。
1-2・カラ―や縮毛矯正をしているのにパーマをかけた場合
ブリーチした髪や 、縮毛矯正毛はぜったいパーマNGです。パーマはキレイにかかりませんし、傷んでチリチリになりやすいです。
ブリーチ&パーマ
美容師のなかでも、ブリーチ&パーマを専門としているプロがいます。
が、それ以外の美容室でのパーマはおすすめしません。
縮毛矯正&パーマ
縮毛矯正をかけていても、パーマできるコンディションの髪もあるのですが、仕上がり直後は大丈夫でも、時間の経過とともにパサついて傷んでいきます。
1-3・パーマした髪を洗う頻度が多い
「シャンプーしすぎると髪を傷めることを知っていますか?」
洗い過ぎは「乾燥」の原因になります。髪のツヤをだしている皮脂量が不足するからです。
シャンプーしてから24時間以上たたないうちに、洗ってしまうと皮脂量が回復しないので、毛先にツヤがいきわたりません。
もうひとつ、泡立ちがよいシャンプーの場合に、洗浄成分がつよくて髪の水分や油分をとりすぎることも考えられます。
2・パーマで痛んだ時の対処法
2-1・ダメージ補修専用トリ―トメントを使う
なんとなく選んだトリ―トメントだけでお手入れしていても、それほど 効果を得ることはできません。
正しい対処法は、CMC(細胞膜複合体)を髪につけてから➡トリ―トメントを使うことです。
「CMCってなんだ?」って感じかと思いますが、CMCはキューティクルとコルテックスを油の膜でおおっています。
パーマで傷んだ髪はCMC(皮膜)が剥がれて、コルテックスが流れることでゴワつきやチリつきが起こります。
つまり、髪内部にトリ―トメントを定着させるCMC(皮膜)が重要というわけです。
CMCで得られる効果は?
- トリ―トメントの浸透が高まる。
- ツヤと保水効果。
- 毛髪の強度を回復させる効果。
- まとまりと潤いを発揮。
傷んで硬くなった髪をしなやかな手触りに。
使い方もトリ―トメントのまえにつけるだけだから、めちゃくちゃ楽チンです。
本格的な補修ケアを日々やってこそ、初めて効果が実感できるのです。
これだけの機能を持つのがこちらの「リードオイル」
使い方
1、原液を2~3滴中間から毛先につけて、よくコーミングします。
*付けるのが難しい場合は、スプレー容器に水とCMCくを1:1でまぜ、数回ふきかけると簡単です。
2、その後、トリートメントつけて2~3分放置して
3、最後に流すとトゥルトゥルになります。
緊急の場合はこれが一番です。
2-2・自宅でサロンケア級のシャンプー&トリートメント
TOKIOインカラミ シャンプーとトリ―トメントの併用で、ケラチン(毛髪補修成分) がしっかり髪内部にとどまります。
傷んだ髪を修復しサラサラな手触りに促します。
ハリコシのないくせ毛のうねりも扱いやすくなります。
洗浄成分はアミノ酸できしみなし。
爽やかなレモングラスの香りです。
ケラチンとは「健康なコルテックス内部に存在するもの」です。
多くは羊毛のケラチンですが、トキオインカラミには水鳥のケラチンが配合されています。
水鳥ケラチンの方が濡れた髪の水分をはじく作用が強く、優先的に補修成分を髪内部に届けます。
ドライヤーや日焼けによる刺激による髪の傷みを抑制します。
「インカラミプラチナムシャンプー&トリ―トメント」のレビュー記事はコチラ
2-3・髪の毛の傷みを改善に導く炭酸シャンプー
大事なのでくりかえしますが、パーマをかけた後しばらくは薬剤の残留が残っています。
これを取り除かないまま トリ―トメントだけやっても補修成分が髪にとどまりにくいです。
そこで、シャンプーでは落ちないアルカリ剤の残留をとり除くのが炭酸シャンプーです。
週に1回使用すれは、地肌ケアも同時にできます。とくにパーマやカラーの直後の炭酸シャンプーがおすすめ。
おすすめ記事パーマ カラーの傷みに絶対一度は使ってみるべき【高濃度】炭酸シャンプー
2-4・シャワーヘッドが髪をダメージから守る
水道水の塩素を除去するシャワーヘッドに変えることで、傷んだ髪の手触りが良くなることがあります。
「水ごときで髪がよくなるのか?」と思うかもしれませんが、キューティクルに塩素が残留することで髪は傷みやすくなります。
キューティクルに塩素が残留すると、トリ―トメントの成分が浸透せず、効果が減ることになります。
また、長時間の水道水でのシャワーも髪によくありません。
パーマで傷んでいる部分に塩素が付着し、コルテックス内のケラチンを溶かしてしまうからです。
なので、可能であれば髪のダメージを進行させないためにシャワーヘッドの交換をおすすめします。
洗浄効果も高いので、塩素による髪のゴワつき、頭皮のベタつきやかゆみも改善に向かいます。
2-5美容室で傷んだ髪をカットする
残念ながら、髪や爪は生きていないので 待っていても自然治癒はしません。
パーマのダメージはそのまま放置せず、まめにカットに行きましょう。
カットの期間が空いてしまうと髪が絡まりやすくなり、摩擦による傷みが広がります。
ほんの数センチでもいいから整えてもらってください。
ダメージの程度により、1度や2度のカットでは改善できない場合もありますので、
どのくらいのサイクルでカットしていくかなどを相談するといいですよ。
できれば一緒にサロンのトリ―トメントをしてもらうことをおすすめします。
3・パーマをかけることで得られるメリット
パーマによるダメージ対処法のお話をしてきましたが、本来パーマは楽しいイメージチェンジメニューです。
ヘアスタイルにボリュームを出したり、無造作な動きを出したり、外ハネカールを作ったり自由自在です。
ストレートな髪質のくせ付け簡単にできるので朝のセットが時短になります。
とくに、ヘアアイロンを使うのが 苦手な方にはパーマをかけた方が、お手入れが簡単になります。
パーマで傷まないようにするには美容師の技術力が第一ですが、
パーマ専用処理剤があるはずなので、美容師さんにお願いしましょう。
4・パーマのデメリットはあるのか?
デメリットになるのは、やはり多少のダメージがおこることです。
くり返しになりますが、それでも傷みは最小限に抑えることはできます。
パーマをかける際に、一番ダメージしない方法(前処理、後処理剤使用)で、施術をお願いするのがいいですね。
それプラスお家でのヘアケアとして、パーマでのダメージ用トリ―トメントの使用などを毎日おこなうことです。
パーマの失敗により扱いにくい髪型になってしまうケースもあります。
5・次回にパーマをかけるベストなタイミングはいつ?
ダメージが無ければ、パーマが落ちてくるタイミングの2か月くらいで しょうか。
前回のパーマがまだ残っていれば、2か月後かける必要は ないので、残っているカールを活かすカットをしてもらいましょう。
その場合は3か月くらいになるかと思います。
パーマで傷んだ髪って修復できるの?傷んだ時の対処法:まとめ
パーマという技術は、最終的には美容師の腕にかかっていますが、
傷んでしまった髪の対処は、ご紹介したヘアケアで少しでも改善していただきたいです。
1、ダメージ専用トリ―トメントを使う。
2、サロンケア級のシャンプー&トリートメントを使う。
3、炭酸シャンプーで薬の残留をとりのぞく。
4、塩素を除去するシャワーヘッドに変える。
6、傷んだ髪をカットする。
これで以上になります、ここまで読んでいただきありがとうございました。